突発時な事故が増加しています。
限られた生産設備を止めずに効率よく稼動させる為にはやはり未然に故障を予知する必要が有ります。
今回発生したケースでは日常の点検及び8年前に絶縁診断(試験結果は総合判定で良好)を実施して
おり管理はされていたが、全閉形のモータで絶縁以外の要因で故障に至った事例です。
<定格>
55kW 6P 3300V 1965年製 巻線形
<状況>
運転中に短絡し、過電流にて停止。
<原因>
分解調査の結果、直結側 軸受部の内側にグリースが漏れて小蓋に付着したグリースを内部ファンで
攪拌した為、冷却ファンが取付け部で破断した。最終的には遠心力で外周方向へ変形し固定子コイル
エンド部に接触して短絡事故に至った。
<結果>
修理に要す2ヶ月間の減産及び修理費用等、予想外の費用が発生した。
全閉外扇形では内部の状況は分解点検を実施しないと外部からの点検では限界があります。
機器の重要度を考慮し、ある程度の周期で分解点検を実施する必要があります。