固定子巻替(三菱電機)
2022年6月6日 月曜日
固定子鉄心 整備後
界磁巻線 嵌込後 界磁巻線 嵌込後
界磁巻線・補極巻線・補償巻線 各部巻線嵌込後 補極巻線 補償巻線 界磁巻線
界磁巻線⇒補極巻線⇒補償巻線の順番で嵌込
固定子巻線ワニス浸漬処理ワニス乾燥後
2022年6月6日 月曜日
固定子鉄心 整備後
界磁巻線 嵌込後 界磁巻線 嵌込後
界磁巻線・補極巻線・補償巻線 各部巻線嵌込後 補極巻線 補償巻線 界磁巻線
界磁巻線⇒補極巻線⇒補償巻線の順番で嵌込
固定子巻線ワニス浸漬処理ワニス乾燥後
2022年6月6日 月曜日
避けたいことですが、電動機の突発事故例をご紹介致します。
軸受メタル焼損事例(高圧電動機)
<定格>
370kW 10P 3300V メタル軸受
<状況>
連続運転中に反直結側のメタルより発煙した。
<原因>
油槽にあるオイルをオイルリングで掻き揚げて潤滑する機構ですが、油量不足により掻き揚げ出来ず焼損した。潤滑油のメンテナンス不良。
<波及被害>
軸受のメタル(接触部表面材質はホワイトメタル)が焼付き溶損し、ステータとロータのギャップが無くなり接
触した、鉄心部損傷及び楔が一部焼損した。(通常、誘導機のギャップは数ミリ程度しかない)
直結側:焼損した軸受メタル
下メタル 上メタル
反直結側:焼損した軸受メタル (反直結側)上メタル拡大
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下メタル 上メタル 上メタルに溶けたホワイトメタルが付着している。
油面低下によるメタル焼損後のラビリンス損傷部 正常なラビリンス
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反直結側 直結側
メタル焼損のため、
回転子が下がり固定子に接触、
鉄心の損傷部
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固定子鉄心の接触・損傷部及びウエッジ焼損部
<結果>
軸受メタルは新規にバビットメタル吹き替えと、ラビリンスも新規作成になりました。
固定子,回転子ウエッジについては焼損部の局部補修と、洗浄、乾燥後の絶縁補強対策を実施しました。
トータル的にお客様の製造ライン停止は2週間に及びました。
2022年6月6日 月曜日
最近、突発的な事故が頻発しています。
容量の大・小を問わず生産に支障をきたす事例が多く見受けられ、その事例を報告します。
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正常な状態のベアリングの内輪(直結側) 焼損したベアリングの内輪(反直結側)
ボールが溶けて変形している
軸と接触し溶損している
全閉外扇形で反直結側にはファンカバーがあり、実際には目視や触手点検が出来ない部位であった。
固定式のベアリングモニタ等で監視する方法もあるが費用面から現実的には困難で定期的な点検や検査で発見
する方法が現実的である。
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焼損部分
楔は酸化している | ![]() |
ステータとロータが接触し、ステータの半分が黒く変色している。
下部の巻線の溶損箇所が見られる。
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ロータの接触跡
溶損箇所 スロット内で地絡した 状態
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2022年6月6日 月曜日
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①整備前状況 | ②分解作業 | ③分解作業 | |||
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④コイル汚損状況 | ⑤分解後 | ⑥分解後 | |||
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⑦スチーム洗浄 | ⑧スチーム洗浄 | ⑨サイレンサー整備前 | |||
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⑩内部汚損状況 | ⑪除湿乾燥 | ⑫除湿乾燥 | |||
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⑬絶縁ワニス含浸処理 | ⑭ブラケットブッシュ加工前 | ⑮ブラケットブッシュ加工後 |
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⑯軸ジャーナル部寸法測定 | ⑰ブラケットハウジング部寸法測定 | ⑱新旧ベアリング | |||
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⑲組立作業 | ⑳組立作業 | ㉑社内特性試験 | |||
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㉒完了 |
2022年6月6日 月曜日
<定格>
110kW 6P 3300V
<状況>
連続運転中に固定子の楔が劣化、脱落しU-W相と接触した。
<原因と波及被害>
分解調査の結果、固定子楔の部分的ゆるみ、脱落して回転子に接触、エアギャップにかみ込み破砕
し摩擦熱により他の楔の過熱損傷へと波及、固定子コイルエンド内面の絶縁が過熱し、外部絶縁が
損傷した。
<前回の絶縁診断報告書より>
「直流吸収試験に於いて、成極指数が判定基準を外れており、吸湿・汚損等が見受けられました。又、部分放電試験に於いてもQmax2の値が判定基準を外れており、過熱による鉄心とコイル間の隙間の部分放電と考えられ、洗浄・乾燥・ワニス処理を含む分解整備の計画を立てる必要があります。」と記載して指摘報告済でしたが、残念ながら今回の突発事故となりました。
<今回の絶縁診断報告書より>
「今回分解整備時に絶縁不良個所が見受けられ、絶縁強化対策として絶縁樹脂にて応急的に処置を行った為、部分放電試験の値は判定基準内に下がっております。しかし応急的な処置であるため、今後一年毎に診断実施し監視又は更新を行う必要があります。」と記載して報告させていただきました。
固定子と楔とコイルエンド損傷状態
ウエッジの損傷脱落
楔の脱落により固定子と回転子のエアギャップにクサビが挟まれて細かく粉砕され、摩擦熱により発熱しコイルエンドの絶縁物を過熱させたため、外部主絶縁が損傷した。
過熱のため、コイルエンド主絶縁が損傷した。(拡大写真)
〈固定子コイルエンドの状態〉
エアギャップの内部で楔が破砕の摩擦熱による過熱状態で
外部絶縁が焼損したが、固定子コイルの過電流がなかったため、
固定子のレア絶縁やスロット内の対地絶縁に
損傷はありませんでした。
〈回転子の鉄心外周状態〉
エアギャップの隙間で楔が粉砕され
摩擦による擦熱傷と摩擦熱により変色した状態です。
回転子の過電流がなかったために導体の損傷はありませんでした。
2022年6月6日 月曜日
軸受焼損による故障と修理事例
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軸受焼損(軸受箱外観) ベアリングが焼損し軸に溶着し 部品が破損している。 |
| 回転子鉄心表面の焼損状況 ベアリングが焼損し固定子鉄心と回転子鉄心が接触している。 |
| ベアリングと軸が溶着していたため ベアリングを溶断し取り外した後。 |
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回転子鉄心表面修正後 |
| 回転子鉄心表面修正後 接触部を旋盤にて旋正 |
| 軸ジャーナル部修正後 状態により修正方法検討 (溶射・溶接・硬質クロームメッキ) |
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軸ジャーナル部修正後 軸振れ測定中 |
固定子巻線焼損
固定子鉄心と回転子鉄心が接触し、その過熱により絶縁が焼損→地絡に至った
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結線側の状況 | 固定子鉄心が接触により過熱し 巻線は焼損 | 反結線側の鉄心及び巻線の状況 | ||
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固定子巻線巻替後 結線側から見た状況 | 固定子鉄接触部を旋正修正 | 反結線側から見た状態 |
2022年5月18日 水曜日
平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
近年、モーターや発電機等で軸受不良や、巻線の地絡焼損事故が多発しております。
これらの突発的な事故を未然に防ぐため、コイルの状態を分析し傾向を管理することが、最近では重要視されています。
そこで今回、モーター事故事例とモーター保全方法を一人でも多くのお客様に知ってもらうべくオンライン形式で勉強会の機会を設けさせて頂きました。
ご参加希望の方は申し込み表に必要事項を記載して頂き、FAXもしくはメールにて事務局までご連絡願えればと思います。
→お申込み表ダウンロードは こちらからどうぞ
尚、お申込み多数の場合は先着順とさせて頂きますのでご了承ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
―――――――― 記 ――――――――
開催日 : 令和4年6月28日(火)
場 所 : オンライン形式(Zoom)
パソコン以外にタブレット、スマートフォンでのご参加可能
テーマ : 「モーターの事故事例」「モーターの保全方法」
時 間 : 14:00 講義・質疑応答
15:30 講義終了
講 師 : 株式会社明西エンジニアリング 技術員
参加費 : 無 料
以 上
2022年4月20日 水曜日
今回の対象機はこちら!!!!!
こちらの発電機を分解、そして回転子を引き抜いちゃいます!!
大きさは5824KVAとそこまで大きくないですが………
現場環境があまり今回の整備に適していないのです((+_+))
しかし諦めないのが私たち( `―´)ノ
こんなもの作っちゃいました!!!!!!
建設工事並みの揚重設備( ;∀;)
あんなしてこんなして………
セイ!!!!!!
あともう少し!!!!頑張れ(‘Д’)
やったどーーーーー!!!!!!!!
やったね(^^♪
2022年3月28日 月曜日
広島県大竹市の化学プラント様のコンプレッサ定期整備に伺いました。
宿泊は山口県岩国市。
岩国と言えば名勝・錦帯橋!!
1673年より幾度も修繕を繰り返し現代に残るアーチ橋です。
2022年3月16日 水曜日