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福井県坂井市にて対応

2022年8月30日 火曜日

 

 

長年お付き合いさせていただいているお客様の夏期工事でお伺いしました。

 

37kW~300kWまで計6台の電動機整備依頼です。

 

重量が2tにもなるような電動機の脱着となりますので、今回はラフタークレーンを入れての作業となりました。

 

重機が入るときは重機オペレーターの方と共同作業ですので、いつも以上に注意を払い、とにもかくにも『安全第一』で作業を進めます。

 

搬出した機器は本社工場と中部工場へ運び、分解→スチーム洗浄→ワニス処理→ベアリング等部品交換→組立・塗装→社内試験という工程を経て、再度現場にお戻しして設置、試運転まで行って任務完了!

 

取外しから復旧までを6日間でという短納期でしたが、本社・中部両工場とも入社1年目の若手技術員たちが先輩の指導を受けつつ頑張ってくれたので、無事にお納めすることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ちなみに、トップの写真は東尋坊です。お客様の工場からすぐのところにあります。

日本全国津々浦々、あちらこちらへ出張しますので、時間が空いたらこんな風景を眺めに行ったりもするんですよ!!

52期経営セミナー実施

2022年7月27日 水曜日

 

2022年7月2日、感染対策を徹底した中で52期経営セミナーを開催しました。

 

(新型コロナウイルスの影響により、全社員揃っての開催は3年ぶりでした。)

 

 

 

各課報告及び今期の目標について発表を行いました。緊張はありましたが大変有意義な時間となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

セミナー終了後は懇親会を行い、和やかな雰囲気のなか支店の垣根を超え交流を深めました。

 

 

 

 

 

 

 

気持ち新たに取り組んでまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

 

第46回 HIP勉強会開催

2022年6月29日 水曜日

6月28日(火) 第46回HIP勉強会が盛大に開催されました。

時代に乗り遅れぬよう、若干の遅れ感がありますが弊社では初のWEB配信!で開催いたしました。

 

それまでは弊社本社工場に招いたり、御客様方へ訪問し数十人の対面式での講習が基本でした。

時勢的に集会での開催が難しくここ数年開催できていませんでした。

 

準備期間3ヶ月。

本社・関東支店合同チームにてリハーサル、打ち合わせを重ね、社内向けのテスト配信を毎週行いました。

 

 

 

本番直前の緊迫した雰囲気

       

 

 

 

今回のセミナーは全国から150名以上の方に参加していただきました。

内容はモーターの事故事例と保全について約90分。多くのご質問もいただき感謝しております。

今後のモーター保全活動のご参考にして頂けたらと思います。

 

 

 

本番開始

       

 

 

 

本社・関東支店合同チーム

 

 

 

御客様へのWEB配信という初めての試みでしたがシステム担当者をはじめ多くの協力者のおかげで

大きなトラブルもなく無事閉会することができました。感謝!!

 

 

今後もこのような勉強会を随時開催していきますので是非ご参加ください。

抵抗器 整備

2022年6月22日 水曜日

   
①整備前 ②整備前 ③分解作業 
   
④分解作業 ⑤整備前 ⑥グリッド片整備前 
   
⑦分解作業 ⑧整備前 ⑨グリッド片整備 
   
⑩整備前 ⑪グリッド片耐熱塗装 ⑫整備後 
   
⑬新・旧絶縁棒・マイカ ⑭整備後 ⑮整備後 
   
⑯グリッド片整備後 ⑰グリッド片整備後 

⑱組立作業

 
   
⑲整備後 ⑳組立作業 ㉑整備後 
   
㉒整備後 ㉓通電確認 ㉔完了 

発電機 過速度励磁機破損 事例

2022年6月6日 月曜日

コ・ジェネレーションシステム用発電機(常用)の破損事故

 

コ・ジェネレーション用発電機試験中エンジン側の調速器の不具合により、

過速度となり励磁機回転子のコイルエンドのバインドが破断しコイルが外側に変形。

変形したコイルが界磁巻線(固定子)に接触し、励磁機及び本体電機子(固定子)巻線まで破損に至った。

 

機器定格: LX-M410YL-4 495kVA 4P 6600V 50Hz 大洋電機製

 

 

 

  

発電機全景                    励磁機巻線の破損状況

                          (機内側より見て)

 

 

 (横側より見て)励磁機巻線の破損状況

 バインドが遠心力に耐えられず破断

 外部に変形した電機子巻線が界磁巻線に接触し大破した。

 

 

 

 

 

 

 

  

界磁巻線の破損状況(横側より見て)

バインドが遠心力に耐えられず外部に変形し界磁巻線に接触し大破した。

 

 

 電機子巻線(発電機固定子巻線)破損状況(反直結側)

 バインドの破断により飛散した部品で破損した高圧固定巻線の

 コイルエンド部。

 

 

 

 

 

 破断したバインド線や電線等の飛散状況

 (反直結側 固定子枠内)

直流電動機 整流子廻り故障事例

2022年6月6日 月曜日

 

最近、保全に携わる方だけでなくオペレータの方がメンテナンスを行われるケースが増えています。

 

今回の場合も定期的な点検や清掃で発見できる事でしたが現実的には色々と問題があるようです。

 

周期を決めて保全の方などが点検をする事が得策です。

 

<定格>

150kW 440V 1750rpm

 

<状況>

運転中に整流子廻りからスパークと発煙が発生し、過電流で停止した。

 

<原因>

刷子が摩耗し、使用限界を超えた状態で運転をしていたため、

刷子の金具と整流子面が接触しフラッシュオーバーに至ったものです。

 

 

 

  整流子面と金具が接触している。

      著しい刷子の摩擦粉

 

 

 

  金具が接触して擦り減っている。

 

 

 

      金具が接触し、フラッシュオーバーした整流子。

    元の整流子

 

 

 

 

 

 

 

 

補極地絡(韓国製)

2022年6月6日 月曜日

補極 不具合取り外し

 

補極巻線地絡箇所

 

 

固定子巻替(三菱電機)

2022年6月6日 月曜日

         固定子鉄心 整備後

  

 

 

 

          界磁巻線 嵌込後             界磁巻線 嵌込後

    

 

 

 

界磁巻線・補極巻線・補償巻線 各部巻線嵌込後   補極巻線  補償巻線  界磁巻線

    

 

          界磁巻線⇒補極巻線⇒補償巻線の順番で嵌込

 

 

 

           固定子巻線ワニス浸漬処理ワニス乾燥後

    

軸受メタル焼損事例

2022年6月6日 月曜日

避けたいことですが、電動機の突発事故例をご紹介致します。

 

軸受メタル焼損事例(高圧電動機)

 

<定格>

370kW 10P 3300V メタル軸受

 

<状況>

連続運転中に反直結側のメタルより発煙した。

 

<原因>

油槽にあるオイルをオイルリングで掻き揚げて潤滑する機構ですが、油量不足により掻き揚げ出来ず焼損した。潤滑油のメンテナンス不良。

 

<波及被害>

軸受のメタル(接触部表面材質はホワイトメタル)が焼付き溶損し、ステータとロータのギャップが無くなり接

触した、鉄心部損傷及び楔が一部焼損した。(通常、誘導機のギャップは数ミリ程度しかない)

 

 

 

直結側:焼損した軸受メタル

  下メタル       上メタル

 

 

 

反直結側:焼損した軸受メタル           (反直結側)上メタル拡大

  下メタル       上メタル     上メタルに溶けたホワイトメタルが付着している。

 

 

 

油面低下によるメタル焼損後のラビリンス損傷部   正常なラビリンス

 

      反直結側                      直結側

 

 

 

 メタル焼損のため、

 回転子が下がり固定子に接触、

 鉄心の損傷部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

固定子鉄心の接触・損傷部及びウエッジ焼損部

 

 

<結果> 

 

軸受メタルは新規にバビットメタル吹き替えと、ラビリンスも新規作成になりました。

 

固定子,回転子ウエッジについては焼損部の局部補修と、洗浄、乾燥後の絶縁補強対策を実施しました。

 

トータル的にお客様の製造ライン停止は2週間に及びました。

軸受焼損事例

2022年6月6日 月曜日

最近、突発的な事故が頻発しています。

容量の大・小を問わず生産に支障をきたす事例が多く見受けられ、その事例を報告します。

 
 

軸受焼損事例(高圧電動機)

<定格>

350kW 2P 3300V 全閉外扇形

 

<状況>

連続運転中に反直結側の軸受が焼損し、電動機が地絡した。

 

<原因>

分解調査の結果、軸と軸受箱のわずかな隙間から雨水と思われる水が浸入し、

軸受が焼損に至ったと判明。

 

<波及被害>

軸受の転動体(ボール)が変形し潰れてしまったため、ステータとロータのギャップが無くなり接触し、

その熱で巻線の絶縁が焼け地絡に至った。(通常、誘導機のギャップは数ミリ程度しかない)

結果的に修理不可能な状態になった。

 

 

正常な状態のベアリングの内輪(直結側)   焼損したベアリングの内輪(反直結側)

   

 

 

 

 

 

 ボールが溶けて変形している

 

 軸と接触し溶損している

 

 

 

 

 

全閉外扇形で反直結側にはファンカバーがあり、実際には目視や触手点検が出来ない部位であった。

固定式のベアリングモニタ等で監視する方法もあるが費用面から現実的には困難で定期的な点検や検査で発見

する方法が現実的である。

 

 

 

 焼損部分

 

楔は酸化している

 

ステータとロータが接触し、ステータの半分が黒く変色している。

下部の巻線の溶損箇所が見られる。

 

 

 

ロータの接触跡 

 

 

 溶損箇所

 スロット内で地絡した

 状態